家族葬とは、その名の通り家族や親しい人々だけで行う葬儀のことを指します。近年、注目され始めている家族葬ですが、当然デメリットも存在します。
そこで本記事では、家族葬の意味とメリット・デメリットを解説します。また、葬儀には欠かせない香典についても詳しく解説しているので、葬儀について理解を深めたい方はぜひ参考にしてください。
1. 家族葬とは
家族葬とは、その名の通り家族や親しい人々だけで行う葬儀のことを指します。一般的な葬儀とは異なり、規模が小さく、参列者も限定されるため、故人との親密な関係を持つ人々だけで故人を偲ぶことができます。
家族葬は、故人の遺志を尊重するためや、葬儀の費用を抑えるために選ばれることが多いです。また、近年では、故人と深いつながりを持つ人々だけで静かに見送りたいという考え方が広まっており、家族葬が選ばれるケースが増えています。
家族葬の形式は一概には決まっておらず、故人の遺志や家族の意向によります。一部の人々には通夜や告別式を行い、そのほかの人には後日、法要を行うという形式を取ることもあります。また、故人の遺志により、全ての儀式を家族だけで行うこともあります。
いずれにしても、家族葬は故人との関係性を大切にしながら、故人を偲ぶための形式です。そのため、故人の遺志や家族の意向を尊重し、故人とのつながりを大切にすることが重要となります。
2. 家族葬のメリットとデメリット
近年、家族葬が選ばれやすい理由はそのメリットにありますが、一方でデメリットも存在します。以下にそれぞれを詳しく説明します。
【メリット】
- 費用が抑えられる: 家族葬は参列者が少ないため、会場費や飲食費などの葬儀費用を抑えることが可能です。一般的な葬儀の費用は数百万円にも上ることがありますが、家族葬なら数十万円程度で行える場合もあります。
- 静かに故人を偲ぶことができる: 大勢の人々が集まる一般的な葬儀とは異なり、家族葬では親しい人々だけで故人を偲ぶことができます。そのため、故人との思い出を静かに語り合う時間を持つことができます。
- 時間と手間を節約できる: 大規模な葬儀は準備や後片付けに時間と手間がかかりますが、家族葬ならその負担を軽減できます。
【デメリット】
- 故人とのつながりを持つ人々を省くことになる: 家族葬は規模が小さいため、故人とのつながりを持つ人たち全てを招待することは難しいです。そのため、故人とのつながりを持つ人々の中には、葬儀に参列できない方がでてしまいます。
- 香典の額が少なくなる: 家族葬では参列者が少ないため、香典の額も少なくなります。香典は葬儀費用を補う一部となるため、その分自己負担が増えることになります。
以上が家族葬のメリットとデメリットです。家族葬を選ぶ際は、これらを考慮に入れて決定することが重要です。
3. 香典とは
最後に香典についても理解しておきましょう。
香典とは、葬儀や法事に参列する際に持参するお金のことを指します。これは、故人への哀悼の意を示すとともに、葬儀や法事の費用を補助する目的があります。香典は、封筒に入れて渡すのが一般的で、その封筒は「香典袋」と呼ばれ、その種類や書き方には特定のマナーが存在します。
香典の金額は、自身と故人や遺族との関係性、地域や社会的な習慣、自身の経済状況などにより変わります。一般的には、親族や親しい友人などの場合は3万円から5万円、知人や同僚の場合は5千円から1万円が目安とされています。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、必ずしもこれに従う必要はありません。ただし基本的に偶数はあまり用いられず、奇数で包みます。なお、香典を渡す際は、自分の名前と住所を明記し、封筒の口を左にして渡します。
香典は、葬儀や法事に参列する際の重要なマナーの一つです。しかし、そのマナーや習慣は地域や宗教により異なります。なお、香典を渡すことが難しい場合や、遠方で参列できない場合には、郵送や振込みによる香典の贈り方もあります。