一般的な葬儀の形式にあてはめず、故人との最期の別れを大切な家族・親族のみで執り行なう家族葬が増えています。
本記事では最期を彩る終活をはじめたら知っておきたい家族葬の値段について調査しました。
ぜひ、最後までお読みください。
平均110万円ほどかかる!家族葬の値段
住んでいる地域にもよりますが、家族葬の値段は平均 110万円ほどかかります。
「第5回お葬式に関する全国調査」(株式会社鎌倉新書)によると、家族葬と一般的な葬儀どちらにもいえますが、値段の内訳は大きく分けて4つです。
①葬儀にかかる費用一式:678,000円
②飲食費:201,000円
③返礼費:228,000円
④寺院へのお布施:10,000~200,000円未満
詳しく見ていきましょう。
まず、葬儀にかかる費用一式とはお通夜・葬儀・告別式に関わるすべての費用です。斎場の使用料、祭壇、遺影、棺、霊柩車、葬儀スタッフの人件費など葬儀を執り行なうために必要な費用になります。
しかし、火葬場の使用料は別途です。よって、公営と民営でも料金は変わってくるでしょう。
飲食費とはお通夜・葬儀・告別式での接待での食事のことで、通夜ぶるまいや精進落としなどがあります。とはいえ、昨今のコロナ禍では会食を避け、お弁当の持ち帰りや会食自体しない傾向が増えています。
返礼費は会葬御礼や香典返しになります。
寺院へのお布施は、10,000万円~200,000円未満になります。ただし、明確な金額を知りたい場合は菩提寺に相談してみるのが良いでしょう。
家族葬の明確な定義はないため、家族、親族といった身近で親しい参列者のみの葬儀になるのが家族葬です。したがって、執り行なってほしい葬儀の値段にしやすい利点があります。
生前に家族葬を申し込むには?
家族葬を生前に申し込む方法は下記の通りです。
・互助会といわれる葬祭業者の会員制度に申し込む
・葬儀の生前予約に申し込む
従来、葬儀の手配は遺族が行ないましたが、終活を考えている場合は家族葬で葬儀を執り行なってほしいという希望を伝えることが可能です。
互助会とは、加入者が葬儀にかかる費用を毎月一定額前払いで積み立てていく方法です。預かった前受金によって備品購入や斎場の建設や維持に使用されます。
加入者の利点は、契約時に取り決めた契約内容がいつでも保証されることです。
葬儀の生前予約の申し込み方法は、葬儀社に葬儀予約します。明確な葬儀の日にちを伝えるというよりも、葬儀の内容やおおまかな参列者といった意向や希望を葬儀社に伝えることが可能です。
したがって、遺族も急な葬儀の手配がないので精神的な負担を軽減できるでしょう。
まとめ
終活をはじめたら家族葬の値段と申し込み方法を知っておきましょう。
家族葬でも、最期を自分らしいエンディングで迎えたいという希望通りの葬儀が執り行なえます。
家族葬は、残された家族に精神的にも金銭的にも負担をかけさせたくないという意思のあらわれでもあります。終活をじっくりと考えてみることも大切ではないでしょうか。